賃貸のエアコン取り付け|設置条件・依頼先・費用を解説
「寝室にエアコンがなく、夏はリビングで寝ている」「子ども部屋にもエアコンを付けたい」。賃貸の部屋にエアコンを新しく取り付けるときは、その部屋に設置できるか、貸主からどの工事まで認められるかを、本体の購入前に調べておきましょう。
配管穴やコンセントがあっても、そのまま使えるとは限りません。この記事では、自分で見ておける場所から、管理会社への連絡方法、依頼先・費用・日程・保証の確認まで、エアコンのない部屋への取り付けを順に説明します。
購入前に、エアコンを付けたい場所を見る
まず、エアコンを付けたい部屋と、部屋の広さを決めておきます。寝室なのか、日中も使う仕事部屋なのかも、機種選びの相談で伝えられるとよいでしょう。
次に、その部屋の壁と屋外を、床に立って見える範囲で見てみてください。取り付けた状態をイメージしながら見る場所は、次の4か所です。
付けたい部屋が決まったら
エアコンの設置場所で見る4か所

01室内機を付けたい壁
本体を置く空間と、窓・カーテンレールの位置を見る。
02配管を通す穴
壁に丸いふたや、既存の配管穴があるかを見る。
03近くのコンセント
壁の上部などに差込口があるかを見る。専用回路かは業者に確認。
04室外機の置き場
屋外に置く場所と、周囲の壁・通路との位置関係を見る。
配管穴があるかだけで、設置できるとは判断できません。エアコン本体が収まっても、カーテンレールが風向きを変える羽根に当たったり、室外機まで配管を通せなかったりする場合があります。壁だけを写すより、窓・カーテンレール・コンセントも一緒に写した写真の方が、相談時に位置関係を伝えやすくなります。
コンセントの見た目だけでは、エアコン専用の配線かどうかは分かりません。壁の強度、配管穴の内部、電源の仕様、冷房で出る水を流す経路は、施工業者に調べてもらう部分です。分電盤のカバーを外したり、高い所へ上ったりする必要はありません。
配管穴や専用コンセントが見当たらなくても、すぐに設置できないと決める必要はありません。ただし、新たな穴あけや電気工事を認めない物件もあります。購入を先に進めず、次の方法で管理会社・貸主へ相談しましょう。
管理会社・貸主にエアコン設置の許可を得る
契約書で管理窓口の連絡先を探す
貸主は、賃貸借契約であなたに部屋を貸している相手です。個人の大家さんの場合も、会社の場合もあります。管理会社は、貸主から建物や入居中の問い合わせ対応などを任されている会社です。
賃貸借契約書や入居時の案内で、「管理会社」「管理窓口」「設備に関する連絡先」を探してください。入居者用アプリに問い合わせ窓口がある物件もあります。窓口が分からなければ、契約を仲介した不動産会社に「エアコンの新設について、どこへ相談すればよいですか」と聞けば、連絡先を確認できます。
契約した不動産会社と、入居後の管理会社は同じとは限りません。管理窓口が案内されている場合はそこへ、貸主が直接管理している場合は貸主へ連絡しましょう。
設置場所を伝え、工事と費用負担の条件を聞く
電話、メール、入居者用アプリなど、指定された窓口へ連絡します。「エアコンを付けてもいいですか」だけでなく、どの部屋に、どの場所を使って取り付けたいかまで伝えると、工事の条件を確認しやすくなります。
穴や置き場が分からなければ、そのまま「配管穴が見当たりません」「室外機をどこに置けるか分かりません」と伝えて構いません。回答をもらうときは、次の4点を押さえます。
- 認められる工事:設置する部屋・室外機の場所、壁への固定、新たな穴あけや電気工事の可否。
- 依頼先と手続き:指定業者の有無、工事申請、作業できる曜日・時間。
- 費用の負担:本体代・取付工事費・必要な電気工事費を、誰が負担するか。
- 退去時の扱い:エアコンの撤去、配管穴のふた、変更した電圧などをどう戻すか。
同じ「エアコン設置可」でも、新しい穴あけまで認められているとは限りません。施工業者から追加の穴あけ・電気工事が必要と言われたら、その工事もできるか、着工前に管理会社・貸主へ再確認してください。許可された工事と条件は、メールなど後から確認できる形で残しておきましょう。
物件ごとの条件の例:大東建託パートナーズのエアコン増設案内、ハッピーハウスの入居中の設備案内
許可されたエアコン工事に対応する業者を選ぶ
管理会社・貸主から指定業者を案内された場合は、その条件に従います。自分で依頼先を選べる場合は、本体の購入と工事をまとめたいか、購入済みの本体を取り付けたいかで候補を絞れます。
| 頼みたいこと | 主な依頼先 |
|---|---|
| 指定業者への工事依頼 | 管理会社・貸主が案内する業者 |
| エアコンの購入と取り付け | 家電量販店・販売店 |
| 購入済みエアコンの取り付け | 工事のみを受ける施工業者 |
本体と工事を別々に頼むなら、購入前に型番と設置条件を施工業者へ伝えてください。価格や畳数だけで本体を選ぶと、室内機が壁に収まらない、必要な電圧が合わない、といった理由で予定どおりに取り付けられないことがあります。
まず、管理会社・貸主が認めた工事で取り付けられる業者を選びましょう。そのうえで、必要な工事に見合う費用か、工事後の保証があるかを比べます。
- 許可条件を業者へ伝える:管理会社の条件を伝え、新たな穴あけや配線工事が必要かを確認する。
- 工事の内訳と追加料金を聞く:配管・電源・室外機の設置方法を含め、未確定の作業と追加料金の条件を確認する。
- 保証の対象と連絡先を聞く:施工不良と本体故障、それぞれの保証窓口と対象を確認する。
専用コンセントがない部屋では、コンセントの差込口を増やすだけで済むとは限りません。分電盤からエアコン専用の配線を引く工事も含めて相談できるかが、依頼先選びの一つの判断材料になります。延長コードや電源タップで代用することは避けてください。
本体代と必要な工事費を確かめる
自分でエアコンを購入する場合は、本体代と取付工事費を合わせて予算を考えましょう。工事費は配管の長さ、電源、室外機の置き方で変わります。業者には、追加工事が必要な理由と項目ごとの金額を説明してもらってください。
工事費の具体例として、ハセガワ住設の家庭用エアコン料金は次のとおりです。
| 工事内容 | 料金 |
|---|---|
| エアコン取付 | 19,800円〜 |
| 専用回路の新設(追加)※1 | 16,500円〜 |
| 配管の延長(追加1mあたり) | 3,300円〜 |
※1 同じ階・露出配線10mまでの料金です。標準のブレーカー・コンセントを含みます。
例えば、取付と専用回路の新設を頼む場合は、上記の条件で工事費36,300円〜、本体代は別です。さらに配管延長などが必要なら、その費用が加わります。化粧カバーや、屋根・壁面への室外機設置なども、希望する工事に含めて見積りを取りましょう。
詳しい対応内容は家庭用エアコン工事のサービスページで案内しています。当社は設置条件を確認し、追加工事の内容と総額を着工前にご案内します。
退去時に自分のエアコンを外す条件なら、将来の撤去費も別に考えておきます。ただし、壁の傷などをすべて入居者負担で直すとは限りません。取付時の許可条件と契約内容を確認し、退去時に何を戻すのかを管理会社・貸主と決めておきましょう。
工事保証の期間と連絡先を聞く
工事保証は施工に起因する不具合、製品保証はエアコン本体の不具合に対する保証で、窓口と対象が異なります。工事保証の有無・期間・対象外の条件を、契約前に依頼先へ確認しましょう。製品保証はメーカーや販売店の保証内容を確認します。
当社の家庭用エアコン工事には、1年間の工事保証があります。当社の施工が原因の不具合は、保証期間内に無償で対応します。エアコン本体や再利用した既存設備の不具合は対象外で、工事完了時に保証書をお渡しします。
本体と工事を別々に手配した場合は、本体の購入先と施工業者、それぞれの連絡先・領収書・保証書を残してください。不具合の原因が分からないときの連絡先も、引き渡し時に聞いておくと安心です。
許可と納品日に合わせて工事日を決める
工事までの日数と、当日の作業時間は分けて考えます。依頼から設置までの日数は、管理会社の許可・申請、本体の在庫や配送、施工業者の予約状況で変わるため、一律には決まりません。使い始めたい日があるなら、購入前の相談で伝えましょう。
当日の取付作業は、標準的な新設1台で2時間前後が一つの目安です。既存の配管穴を使い、室外機を地面などに置ける工事を想定した一般的な目安で、専用回路の新設や特殊な室外機設置があれば長くなります。実際の所要時間は、依頼先に設置条件を伝えて確認してください。
作業時間の参考:名古屋エアコンのよくある質問、ライフチェンジの取付工事時間の案内
本体を別に購入する場合は、工事日までに室内機・室外機の両方が届く日程にします。引っ越し前に工事を希望する場合は、鍵を受け取れる日と、入室・工事が認められる日も管理側へ確認してください。
当日は、室内機を付ける壁の下と、室外機までの通路にある荷物を、安全に動かせる範囲で移しておきましょう。作業開始時には設置位置を、完了時には冷暖房の動作・水の排出・室内外の仕上がりを施工担当者と確認します。
賃貸のエアコン取り付けでよくある質問
入居前でもエアコンの取り付けを相談できますか?
入居前から相談できます。間取り図や内見時の写真、入居日を用意し、まず管理会社・貸主に工事条件と入室できる日を聞きましょう。実際の取り付けは、鍵の受け取りや工事の許可に合わせて日程を決めます。
備え付けのエアコンを、自分で買ったものに交換できますか?
先に管理会社・貸主へ相談してください。既存のエアコンが貸主の設備か、以前の入居者が残したものかによって扱いが異なります。交換の可否、費用負担、外した本体の保管・処分を確認してから依頼しましょう。
壁への穴あけを認めてもらえない場合は、設置できませんか?
既存の配管穴を使える場所や、別の設置位置がないかを施工業者に相談する余地はあります。ただし、配管・排水・電源・室外機の条件を満たせなければ、希望する場所には設置できません。代案が見つかった場合も、その工事内容でよいか管理会社・貸主に確認してください。
賃貸のエアコン取付を当社に相談する
ハセガワ住設では、千葉・埼玉・茨城・東京で家庭用エアコンの取り付けと、専用回路・コンセントなどの電気工事に対応しています。ネットや量販店で購入する本体の取り付けもご相談いただけます。
ご相談では、設置先の市区町村、エアコンを付けたい部屋、管理会社・貸主に確認できたこと、使い始めたい時期をお知らせください。型番や室内・室外の写真があれば、併せてお送りください。工事の許可条件を踏まえ、必要な工事と見積りをご案内します。
エアコンの取付を、まずはご相談ください
ハセガワ住設が、お部屋の条件に合う取付工事をご案内します。コンセントや電源の工事も、まとめてご相談いただけます。
- 相談・お見積り無料
- 当社の施工に1年間の工事保証
- お支払いは工事完了後
株式会社ハセガワ住設の代表取締役。千葉県流山市を拠点に、地域の空調・電気・換気・配管工事を担う会社を率いています。豊富な現場経験と、確かな技術をもとに、本コラムの監修を務めております。第二種電気工事士資格保有。
