家のブレーカーがよく落ちる原因は?対処法と電気工事店に頼む目安
電子レンジと電気ケトルを一緒に使うと電気が消える。暖房器具を増やしてから、ブレーカーがよく落ちる。そんなときは、「どのブレーカーが落ちたか」と「家全体か、一部だけか」を確認すると、相談先や見直すポイントが分かりやすくなります。
原因によっては、家電を使う時間をずらすことで改善できます。一方、契約アンペアの変更では解決しない回路の問題や、点検が必要な不具合もあります。家庭で確認できることと、電気工事を相談する目安を紹介します。
停電した範囲と落ちたブレーカーを見る
まず、家全体か一部の部屋だけかを見て、落ちたブレーカーの名称を控えましょう。原因を自分で特定できなくても、この情報から相談できます。焦げ臭い、煙が出る、変色や破損があるときは、機器や配線に触れず復旧操作を止めてください。
- 停電した範囲:家全体か、キッチンや特定の部屋だけか。近隣も消えている場合は地域の停電情報を確認
- 分電盤の表示:どのスイッチが切れているか、近くにどんな名称や部屋名が書かれているか
- 直前に使っていた家電:電子レンジ、ケトル、ドライヤー、暖房器具などを同時に使っていなかったか
復旧するときは、ヒーターやアイロンなど、電気が戻ると発熱する機器の電源が入ったままになっていないか確認してください。操作方法は分電盤の表示や取扱説明書、電力会社の案内に従います。何度も落ちる場合は、繰り返し入れ直さず点検を依頼します。
復旧方法・停電の確認:東京電力パワーグリッド「急に電気が消えたとき」。分電盤の形やスイッチの配置は機種によって異なります。
落ちたブレーカーの表示から対処を選ぶ
分電盤には、家全体の使用量や漏電を監視するものと、部屋・機器ごとの回路を守るものがあります。位置だけで決めず、本体の表示を見て確認します。
家全体の使い過ぎなら、家電を使う時間をずらす
契約したアンペア数を超えて電気を使うと、家全体が停電することがあります。複数の家電を同時に使ったときに起きるなら、使用する時間をずらす方法があります。普段の暮らしに容量が合っていない場合は、契約先の電力会社に相談します。
※契約方法によっては、分電盤にアンペアブレーカーがなく、スマートメーター側で使用量を制限する場合があります。
一部だけ停電したら、その回路の使い方を見直す
小さなスイッチが並ぶ配線用ブレーカーは、「安全ブレーカー」とも呼ばれます。つながっている回路で電気を使い過ぎたときや、家電・配線のショートなどで作動します。一部の部屋やコンセントだけ使えなくなったときは、このブレーカーの表示を確認します。
漏電ブレーカーが繰り返し落ちるときは点検を頼む
漏電を検知すると電気を止めるブレーカーです。家電や配線の不具合のほか、ブレーカー自体の不具合なども考えられます。落ちたという情報だけでは原因を特定できません。すぐにまた落ちる、原因が分からないまま繰り返す場合は点検を相談してください。
参考:東京電力パワーグリッド「ブレーカーが落ちた時の対応ガイド」「漏電ブレーカーが落ちる原因と対処方法」
契約変更の前に、回路の使い過ぎを確かめる
家全体の契約容量と、一つの回路で使える容量は別です。配線用ブレーカーが落ちる原因が、その回路への使い過ぎなら、契約アンペアを大きくしても改善しません。

- 配線用ブレーカー
- 一つの回路から分岐
- 電子レンジ・電気ケトル
- 別のコンセントでも同じ回路につながる例
例えば、別々のコンセントに挿した電子レンジとケトルでも、同じ回路につながっていることがあります。コンセントの差込口を増やすだけでは、回路の容量は増えません。
まずは同時使用を減らし、それでも生活に支障が出る場合は、回路を分ける工事や専用回路の必要性を電気工事店に相談します。分電盤の空き、既存配線、接続する家電を確認して、工事方法を決めます。
参考:東京電力エナジーパートナー「小さなブレーカーが落ちる場合と契約アンペア」、東京電力パワーグリッド「コンセントを増設するためのポイント」
停電の状況に合う窓口へ連絡する
契約の変更、建物の電気設備、家電そのものでは、相談先が異なります。原因が分からない場合は、停電した範囲と分電盤の表示を伝えるところからで大丈夫です。
| 確認・相談したいこと | 主な相談先 |
|---|---|
| 家全体の使い過ぎが続き、契約容量を見直したい | 契約先の電力会社 |
| 近隣も停電している、電気が来ていない可能性がある | 地域の送配電会社の停電情報・窓口 |
| 原因不明で繰り返す、回路や分電盤・配線を調べたい | 電気工事店 |
| 家電本体の故障が疑われる | 購入店・家電メーカー |
| 賃貸住宅の設備を調べたい・変更したい | まず管理会社・大家さん |
落ちたブレーカーと使っていた家電を業者に伝える
「落ちたスイッチの名称」「使えなくなった場所」「そのとき使っていた家電」「起きる頻度」を分かる範囲でお知らせください。分電盤の表示や全体の写真も参考になります。写真のためにカバーを分解したり、内部の配線に触れたりする必要はありません。
ハセガワ住設では、住宅の分電盤・ブレーカー、専用回路、コンセントなどの電気工事をご相談いただけます。すぐに分電盤交換と決めるのではなく、現状と使いたい家電を確認し、必要な工事をご案内します。
費用は、点検内容、交換する部品、配線距離、壁の開口・復旧の有無などで変わります。工事範囲と金額を見積もりで確認してからご判断いただけます。
※対応地域と訪問費用は対応エリアをご確認ください。
株式会社ハセガワ住設の代表取締役。千葉県流山市を拠点に、地域の空調・電気・換気・配管工事を担う会社を率いています。豊富な現場経験と、確かな技術をもとに、本コラムの監修を務めております。第二種電気工事士資格保有。
