業務用エアコンの室外機はどこに置く?設置方法6選と注意点
業務用エアコンを設置するときは、室内機だけでなく室外機の設置場所も考える必要があります。
店舗や事務所などでは、地面に十分なスペースがない、複数台を設置したいなど、室外機の置き場所に悩むケースもあります。室外機は直置きだけでなく、屋根や壁面、架台などを利用して設置することも可能です。
ただし、設置方法によっては、設置場所の強度や周囲のスペース、騒音・振動、メンテナンス性などの確認が必要です。
業務用エアコンの室外機の設置方法6選と、設置場所を決めるときのチェック項目を解説します。
業務用エアコンの室外機の設置方法6選
業務用エアコンの室外機は、建物や設置スペースに合わせてさまざまな方法で設置できます。
代表的な設置方法は、以下の6つです。
- 直置き
- 屋根置き
- 二段架台
- 壁面架台
- 天吊り
- 屋上置き
それぞれ設置できる場所や注意点が異なるため、現場の状況に合わせて選ぶことが重要です。
1.直置き
直置きは、地面やコンクリートなどの安定した場所に室外機を設置する方法です。
比較的シンプルで、室外機の点検や修理もしやすい設置方法です。
ただし、室外機を安定して設置できる平らな場所が必要です。また、周囲に壁や物などの障害物があると、空気の流れを妨げる可能性があります。
屋外に設置する場合は、浸水や雨水がたまりやすい場所を避けることも大切です。
2.屋根置き
屋根置きは、屋根に架台を設置し、その上に室外機を設置する方法です。
地上に十分なスペースを確保できない場合などに検討されます。
屋根に設置する場合は、室外機や架台の重量に耐えられるか、架台を適切に固定できるかを確認する必要があります。
屋根の防水への影響や、点検・修理時の作業スペースについても考えておきましょう。
3.二段架台
二段架台は、架台を使って室外機を上下2段に設置する方法です。
複数台の室外機を設置するスペースが限られている場合などに適しています。
限られたスペースを有効に使える一方、架台には複数台分の重量がかかります。そのため、十分な強度と安定性を確保することが重要です。
また、上段の室外機は点検や修理の際に作業しにくくなる場合があるため、メンテナンス性も考慮して設置します。
4.壁面架台
壁面架台は、建物の壁面に架台を取り付け、その上に室外機を設置する方法です。
地面に室外機を置くスペースがない場合などに検討されます。
壁面に架台を固定するため、建物の構造や壁面の強度を確認する必要があります。
また、室外機の運転時には振動が発生するため、振動が建物へ伝わりやすい場所では注意が必要です。
5.天吊り
天吊りは、天井や梁などを利用して架台を設け、室外機を吊り下げて設置する方法です。
床面や地面に室外機を置くスペースがない場合などに利用されます。
室外機の重量や運転時の振動に耐えられるよう、設置部分の強度や固定方法を確認することが重要です。
高い位置に設置する場合は、点検や修理のための作業スペースも確保しておきましょう。
6.屋上置き
屋上置きは、建物の屋上に室外機を設置する方法です。
地上に十分なスペースがない場合や、複数台の室外機をまとめて設置したい場合などに検討されます。
屋上に設置する場合は、室外機や架台の重量に加えて、強風などへの対策も必要です。
屋上の防水への影響や、室外機を屋上まで搬入できるかどうかも確認しておきましょう。
業務用エアコンの室外機を設置するときのチェック項目
室外機の設置場所は、空いているスペースならどこでもよいわけではありません。
設置方法を決めるときは、以下の項目を確認しましょう。
- 室外機の周囲に必要なスペースを確保できる
- 設置場所が室外機や架台の重量に耐えられる
- 室外機を安定して固定できる
- 吸気や排気を妨げる障害物がない
- 運転時の騒音や振動が問題にならない
- 点検や修理に必要なスペースを確保できる
- 設置場所まで室外機を搬入できる
- 冷媒配管や電気配線のルートを確保できる
室外機の周囲に十分なスペースがあるか
室外機は、周囲の空気を取り込み、熱を外へ排出しながら運転します。
そのため、室外機の周囲を壁や物などでふさぐと、空気の流れが悪くなり、性能に影響する可能性があります。
必要なスペースは機種や設置条件によって異なるため、仕様や施工条件を確認して設置することが重要です。
設置場所の強度に問題がないか
室外機は機種によって重量が異なるため、設置場所が十分な強度を持っているか確認する必要があります。
特に屋根や屋上、壁面、架台などに設置する場合は、室外機と架台を合わせた重量を考慮します。
設置場所の状況に応じて、適切な架台や固定方法を選ぶことが大切です。
メンテナンスできるスペースがあるか
室外機は、使用中に点検や修理、部品交換などが必要になる場合があります。
そのため、設置した後に作業員が室外機へ近づけるか、必要な作業スペースを確保できるかも確認しておきましょう。
特に屋上や高所、狭い場所では、設置できることだけでなく、その後のメンテナンスまで考える必要があります。
騒音や振動に問題がないか
室外機は運転時に音や振動が発生します。
設置場所によっては、振動が建物に伝わったり、運転音が周囲に響いたりする可能性があります。
店舗や事務所では、客席や執務スペースなどとの位置関係にも配慮し、必要に応じて防振対策なども検討します。
搬入・搬出できるか
設置場所まで室外機を安全に運べるかどうかも確認が必要です。
屋上や高所、建物の奥まった場所などでは、搬入経路によって施工方法が変わることがあります。
また、将来的な交換や撤去の際にも搬出作業が必要になるため、設置場所だけでなく搬入・搬出方法まで考えておくことが大切です。
業務用エアコンの室外機を移動するときの注意点
室外機の設置場所を変更したい場合、室外機だけを移動させればよいとは限りません。
室外機には冷媒配管や電気配線などが接続されているため、移動先によっては配管や配線の変更も必要になります。
また、移動先の設置スペースや強度、室外機周囲の空間なども確認しなければなりません。
現在使用している室外機を別の場所へ移動したい場合は、既存の設置状況と移動先を確認したうえで、必要な工事を判断することが重要です。
業務用エアコンの室外機の設置場所は現地調査で確認
業務用エアコンの室外機は、希望した場所に必ず設置できるとは限りません。
実際の建物や設備の状況を確認したうえで、適切な設置方法や工事内容を決める必要があります。
現地調査では、室外機を設置するスペースや強度、冷媒配管・電気配線のルート、搬入経路などを確認します。
そのため、工事を依頼するときは、現地の状況を確認してもらったうえで見積もりを取ることが大切です。
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業務用エアコンの室外機は設置環境に合った方法を選ぼう
業務用エアコンの室外機には、直置き、屋根置き、二段架台、壁面架台、天吊り、屋上置きなど、さまざまな設置方法があります。
設置場所を決めるときは、スペースだけでなく、設置場所の強度や室外機周囲の通風、騒音・振動、メンテナンス性、搬入経路なども確認することが重要です。
また、室外機を移動する場合は、冷媒配管や電気配線なども含めて工事内容を確認する必要があります。
建物や設置環境によって適した方法は異なるため、現地の状況を確認したうえで、無理なくメンテナンスできる設置方法を選びましょう。
株式会社ハセガワ住設の代表取締役。千葉県流山市を拠点に、地域の空調・電気・換気・配管工事を担う会社を率いています。豊富な現場経験と、確かな技術をもとに、本コラムの監修を務めております。第二種電気工事士資格保有。












